2013年4月30日火曜日

鳥上の滝

船通山の鳥上の滝です。斐伊川の源流として知られていますが、日本書紀では
八岐大蛇が住んでいた所で昔は大きな滝坪が在ったと云われています。船通山
は古くは鳥上の峰と呼ばれ、スサノウノミコトが高天原から降臨した地で、大蛇退
治の中心舞台です。青空をバックにした新緑が目に鮮やかで、陽射しを受けた苔
の緑が光る滝の流れを強調しているようでした。

ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400

2013年4月29日月曜日

カタクリの花

船通山のカタクリの花です。山の上のお花畑なので青空をバックに開放的な気分が味わえます。
花に誘われてミツバチも飛んでいます。以前は九州を除く全国の山野で、ごく普通にカタクリの群
落を観ることが出来ました。下向きながら紫色の花の大群落は見事だったそうです。初夏に鱗茎
を掘りとって突き砕き、水にさらして精製した物が片栗粉です。良質の澱粉としてお菓子や料理の
材料として使われました。現在市販されている片栗粉は殆どがジャガイモの澱粉です。


                       ニコンD800 マイクロ105mm2倍テレコン f5.6 ISO400









2013年4月28日日曜日

夕暮れ迫る

陽が傾いて人の影がグラウンドに長く尾を引いていました。わりと広めのゲートボール場で一人
練習をする姿がありました。長く伸びた人の影はとても元気そうです。明日は試合でもあるので
しょうか、影に躍動感を感じて、想わず「頑張れ」と声を出さずに語りかけていました。


ニコンD700 80-400mm f8 オート ISO800

2013年4月27日土曜日

ヒメレンゲ

鳥取市の南に在る雨滝の渓流はこの時季、ヒメレンゲがその黄色い花で岩を
覆うように彩り、雨滝ならではの風景を造り出します。雨滝は四季を通じて美し
滝ですが、とりわけこの頃の他では観られない光景は感動的です。


コンタックスRSTⅢ 25mm f16 オート フジクロームベルビア

2013年4月26日金曜日

孫とバーバ

倉敷美観地区を流れる倉敷川のほとりです。おばあさんがお孫さんに鯉のえさを手渡そうとして
しています。暖かな午後の陽射しが街路樹の陰を落とし、集まってきた鯉たちはそれほど餌をほ
しがる風でもなく悠然と泳いでいます。傍らで見つめるお母さんの笑顔が印象的でした。


ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2013年4月25日木曜日

爆流

雪解け水で水量が豊かな時の滝は豪快の一語に尽きます。轟音と共に爆々と噴出している様に
感じる滝の姿は、大地の営みの力強さを観るようで圧倒されます。豪雨の後の様な、水の濁りもな
い清冽な滝の流れを観ていると山の春を感じます。

コンタックスRTSⅢ 180mm f2.8 オート フジクロームベルビア


2013年4月24日水曜日

団らん

義母とお嫁さんでしょうか、野良帰りに柴犬を相手に寛いでおられました。撮影帰りに通りかか
った山の中の一軒家の前です。少し傾いた日射しを受けた陽だまりの中で、犬を相手に楽しそ
うに語らう親子の姿が印象に残りました。

ニコンD700 24-120mm f8 オート ISO800

2013年4月23日火曜日

陽射しを受けて

八重滝の最上流部、八潮滝までやって来ました。八重滝は1.5㎞の渓流沿いに八つの滝がある
事からその名が付いています。奥の八潮滝以外は落差の小さな滝ばかりですが、どの滝も渓谷の
風景を豊かにしてくれています。八潮滝は二段滝で合計落差40m、上の滝と下の滝では名称の字
が違っていて、上の滝が八汐滝、下の滝が八潮滝となっています。陽が射してきました。前日まで雨
が激しかったのでしょう。水は濁り、折れた枝が目立ちますが、木々がホッと一息ついている様な、そ
んな安らぎの時間が流れている様な気がします。

コンタックスN1 24-85mm f8 オート フジクロームベルビア

2013年4月22日月曜日

八重桜

八重桜が満開です。そして田仕事の始まりです。支度を終えた人が庭先に出て
来られました。付いて行こうとしているのか、犬がしっぽを振っています。暖かな
陽射しのある長閑な春の風景です。

ニコンD700 80-400mm f5.6 オート ISO800

2013年4月21日日曜日

三段峡

広島県の三段峡です。といっても名称の元になった三段滝などの有名な滝ではなく、
高低差400m、全長13㎞に及ぶ峡谷をかなり歩いた、名前も定かではない小さな滝
です。元々奥深い所に在る三段峡ですがこの辺りまで来ると、水の音と鳥の声が逆に
静けさを強調する様に感じます。

コンタックスN1 24-85mm f16 オート フジクロームベルビア

2013年4月20日土曜日

楓の花

ハウチワカエデの花と果実です。若葉と同時か少し早く花を付けて、春に吹く強い風に乗せて
果実を飛ばします。風に乗りやすいようにブーメラン形の独特の形をしています。花の時期は
短く見過ごされやすいのですが、可憐な花でどこか儚さを感じさせるような風情を感じます。

ニコンD800 マイクロ105mm f8 オート ISO400

2013年4月19日金曜日

猿尾滝

猿尾滝は兵庫県の滝で車道から比較的近い場所に在り、人気の高い名所です。
私自身、滝、渓流の撮影を始めるきっかけとなった想い出深い滝です。猿尾滝は
妙見山を源とする川に在る滝で二段滝です。特に手前に見える黒い光沢のある
岩肌が印象的です。

コンタックスRSTⅢ 180mm f4 オート フジクロームベルビア

2013年4月18日木曜日

シャガの花

寒い日があるとはいえ季節はすでに夏です。シャガの花がすでに盛りを迎えた様に咲いてます。
シャガは夏の季語、アヤメ科にしては珍しく常緑で日陰を好みます。果実を結ぶ事はなく地下茎
で増えます。アヤメに比べれば小振りですが、白地に紫と黄色が映える姿を暗い所で見掛けると
蝶が飛んでいる様な印象を受けます。

ニコンD800 マイクロ105mm2倍テレコン f5.6 オート ISO400

2013年4月17日水曜日

高嶺の滝

大山周辺である事は間違いないのですが、詳しい場所は忘れました。
コブシの花と新緑に囲まれて滝が流れ落ちています。山の上の方です
のでわずかにガスが掛っています。遠いのではっきりはしないのですが
かなり落差がありそうです。春はまだ始まったばかりの深い山です。

コンタックスRTSⅢ レフレックス500mm f8 フジクロームベルビア

2013年4月16日火曜日

つつじ

庭ではたくさんのつつじの花が咲いています。そして花が咲けばミツバチの出番です。足に
花粉の玉を付けたミツバチが、足元が定まらないのでしょうか、くるくる回転しながら懸命に
蜜を吸っています。

ニコンD800 マイクロ105mm2倍テレコン f5.6 ISO400

2013年4月15日月曜日

帰り道

晴れた日の夕暮れ時、県立美術館裏は沢山の人がやってきて被写体に困る事はありません。
この子たちの抱いている犬は、たまたま散歩に来た見ず知らずの人の犬です。人に慣れた犬で
おとなしく抱かれてこの子たちの遊び相手になっていました。

ニコンF6 24-120mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2013年4月14日日曜日

鳶一羽

樹上で鳶が一羽、残照の光に浮かび上がっています。暮れてゆく時間の中で鳶の上にどんな
想いが去来しているのかと考えながら、私の想いを重ねているうちに、いつの間にか辺りは闇
に包まれていました。

ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2013年4月13日土曜日

ミツバツツジ

萌え始めた若葉の下、ミツバツツジが鮮やかな赤紫色の小振りな花を咲かせています。萌え始め
たばかりの若葉は陽の光に透けて青空に溶け込む様です。ミツバツツジと新緑が織りなす風景は、
春に別れを告げて初夏が訪れた事を感じさせてくれる風景の一つです。

ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400

2013年4月12日金曜日

久方の

「久方のひかりのどけき春の日にしづ心なく花のちるらむ」 紀 友則 の名歌にあるように
桜の散る風情を愛でる心情が日本人の心の在り方を端的に表している様に想います。散る
桜を受けとめた池が花模様を描き、音もなく泳ぐ鯉に春の陽が注いでいます。

ニコンD700 24-120mm f8 オート ISO800

2013年4月11日木曜日

ハクモクレン

遅れて桜と一緒に開花したハクモクレンの花です。あえて曇り空をバックに撮影してみました。
薄い花びらが持つ透明感を表現してみたかったのです。本来、白を表現する時は黒に近い濃い
色を背景にして浮かび上がらせるのですが、コントラストが強くなりすぎて微妙な風合いや柔らか
さが損なわれてしまいます。

ニコンD800 80-400mm f5.6 オート ISO400

2013年4月10日水曜日

ミツマタの花と

ミツマタの黄色い花が山の斜面を覆い尽くすように拡がっていました。その上には数本の山桜の
巨木が枝を伸ばし、今を盛りと咲く無数の小さな花が煙る様な桜色で頭上を染めています。初め
て観る三椏の花と山桜の共演は心に残る感動の風景でした。

ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400

2013年4月9日火曜日

青空に菜の花と桜

庄原市は今、色々な春が混在しています。ふきのとう、梅、菜の花、辛夷、そして桜等々。
春先の気温が低くて、急に暖かくなったからだそうです。すべての草木が春を満喫している
様です。青空の青に菜の花の黄色と桜の桜色。今まさに、春爛漫。

 ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400



2013年4月8日月曜日

竹林に

薄暗い竹林の中に鮮やかな紅葉の若葉が浮かんでいました。よく見ると花はすでに
散って種が見えています。もみじは葉に先立って花をつけますが、花はあまり目立た
ず種で気が付く事が多いのです。

コンタックスN1 24-85mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2013年4月7日日曜日

水浴び

花筏の小川で小刻みに体を震わせながら水浴びをしているのは雀です。観ていると思わず
笑顔になってしまう愛らしい姿です。近年、雀の数が少なくなってきた様な気がします。日本
では人と深く関わりながら繁殖している鳥で、農村部より特に都市部での繁殖の減少が著し
いそうです。今でも狩猟の対象なっている雀。大切にしたいものです。

ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームベルビア


2013年4月6日土曜日

辛夷

山のコブシは異名の田打ち桜の名の如く春の訪れを告げて、花の命を終えようとしています。
コブシは山の樹々が芽吹きを迎える前に、芳香を放つ白い大きな六弁の花を咲かせます。春
の息吹のシンボルとして私の様な山好きにとって、早春の山で探さずにはいられない花なので
す。枯れ始めた花に感じる愁いと共に「今年も新緑の春が来たな」と嬉しくなってしまうのです。


ニコンD700 80-400mm f5.6 オート ISO400





2013年4月5日金曜日

赤松の池

雨の日の赤松の池です。一本の山桜が池のほとりでひっそりと満開の時を迎えていました。
陽光の中に在る時のどこか浮ついた様な色合いではなく、雨に霞む風景の中で、赤い葉と淡
紅色の花がしっとりとした景色を作りだしていました。

ニコンD800 80-400mm f5.6 オート ISO400

2013年4月4日木曜日

おねだり

木次の土手で花見客目当てに近寄る合鴨です。本来、放鳥は禁止されているはずですが、
逃げ出したのでしょうか。合鴨はマガモとアヒルの交配種ですが、どちらもマガモですので呼
び名が違うだけで生物学的にはマガモだそうです。真鴨は草食が主の雑食性ですので「おね
だり」は普通の風景でしょうが、ちょこちょこと近付く様子は微笑ましくもあり、のんびりしていて
良いですね。
ニコンF6 24-120mm f8 オート フジクロームベルビア

2013年4月3日水曜日

しだれ柳

「青柳」と色彩を称賛されてまで親しまれている柳ですが、曇りとか雨の日の様に少し暗くなって
くると人々にとって、しだれ柳の印象は一変するようです。幽霊などの怪談話に結び付けて語られ
る事が多くなります。たしかに人魂を連想してしまう様な形ではありますが、柳にとってはいい迷惑
でしょう。それだけ人々に親しまれていると云う事の証しでもあります。

ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400

2013年4月2日火曜日

柳輝く

柳は古くから梅や桜に次ぐ春を代表する樹木として親しまれてきました。煙る様な芽吹きから新
緑へと、枝が若緑色に色づいていく様を観ていると、優婉という言葉が浮かんできます。「青柳」
はその色彩を称賛した呼称で、万葉の昔から用いられてきました。薄緑色の葉が陽射しに輝き
吹く風に春の優しさが感じられる川岸の向こうには、山桜の飾らない美しさがありました。

ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400

2013年4月1日月曜日

しだれ桜

吉賀町のみろく公園にある町指定の天然記念物、樹齢300年のしだれ桜です。松江尾道線が
三次で中国道と直結したおかげで、吉賀町まで2時間40分で行く事が出来ました。有難い事で
す。これからは柿の木村の棚田も三段峡、寂地峡も行きやすくなって喜んでおります。樹はかな
り傷んでいましたが、なかなかの風格でした。

ニコンD800 24-120mm f11 オート ISO400