2012年11月30日金曜日

振り返ると子供の頃の懐かしい風景を思い起こす様な、そんな光景でした。
逆光に浮かび上がった紅葉、何という名かわからないのですが無数に飛ぶ
虫の羽が光る点となって舞っています。見渡せば周りの山々は紅葉の盛り、
砂利道を歩いて家路をたどった昔の風景によく似ていました。


ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400

2012年11月29日木曜日

雨上がり

賑やかだった紅葉の名所も盛りを過ぎれば閑散となってしまい、雨でも降れば人影は絶えて
しまいます。私はこんな時季に名残を求めて歩くのが好きです。散り残った葉の紅と枝に残る
雨滴の輝きが目に鮮やかでした。


ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2012年11月28日水曜日

朝陽に映えて

この日、家を出るときはそれほど濃い霧ではありませんでしたが、小高い溜池の周辺にだけ
濃い霧が立ち込め、朝の光が岸辺の紅葉を淡く浮かび上がらせていました。遠くに霞む山並
みが程良い遠近感をもたらし、幻想的な風景をみせてくれました。

ニコンF6 24-120mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2012年11月27日火曜日

鬼の舌振

鬼の舌振を象徴する風景です。日本海の和仁(サメ)を嫌った女神(玉日女命)が川を巨岩で
せき止め、阻まれた和仁が一層姫を恋い慕いました。この「ワニのしたふ」が転訛したといわれ
ています『出雲国風土記』由来。この由来を彷彿させる見事な造形です。

ニコンD800 24-120mm f11 オート ISO400


2012年11月26日月曜日

立久恵峡の五百羅漢

霊光寺の下に在る五百羅漢は意外に新しく、明治初期に霊光寺として再建されたときに一緒
に造られたようです。その割にここの羅漢様は出来がよく、特に崖の上の方に在る羅漢様は個
性豊かな表情をしておられます。たまたま陽が射してきてスポットライトの様になり、羅漢様達が
浮かび上がって来ました。

ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO800

2012年11月25日日曜日

はんど岩

鬼の舌振のはんど岩です。鬼の舌振には何度も来ているのですが、この岩を
観たのは初めてでした。現在、遊歩道は改修工事中でいつもの下流側の宇根
駐車場から入る事が出来ません。上流側の下高尾駐車場からは初めて歩きま
した。この岩は接地面が小さくて大きな地震が来たら落ちてしまいそうな不安定
な形をしていています。自然の造形には驚かされます。

ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO800


2012年11月24日土曜日

立久恵山霊光寺と天柱峯

立久恵山霊光寺と天柱峯です。現在の霊光寺は大正8年に建立されましたが、
亀が如来を乗せて浮上した事から、天長4年(827)亀淵山飛光寺として落慶し
ました。その祭、如来は天柱峯の中腹の岩窟に納められたそうです。さらに頂上
付近には奥の院が在るそうです。出来るものなら登ってみたいものです。

ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400


2012年11月23日金曜日

晩秋の縁取り

立久恵峡の霊光寺のご神水です。岩をくりぬいた手水鉢の底からご神水が湧くようにしてあり
ました。飲めば色々な効能があるそうです。苔蒸した縁にもみじの縁取りが映えてとても印象
的で、その分ご利益がありそうな気がしました。

ニコンD800 24-120mm f5.6 オート ISO1600


2012年11月22日木曜日

岩根寺

出雲市朝山町に在る岩根寺と大銀杏です。かつては出雲巡礼五番札所だった
そうです。明治の廃仏毀釈のあおりで廃寺となりましたが、信徒の強い要望で
明治22年に再建されました。少し前までは趣のある茅葺屋根でしたが現在は
トタンぶきになっています。残念!

ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400


2012年11月21日水曜日

水たまり

歩道に出来た水たまりに紅葉した桜の葉が落ちていました。見上げれば桜の木
には散り残った赤い葉が陽射しに映えています。青空に浮かぶ雲がが写った水
たまりには去りゆく秋が在りました。


ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400

2012年11月20日火曜日

ナンキンハゼ

今日、末次公園でナンキンハゼの紅葉の中に白い実が在るのに出合いました。実と紅葉を
同時に観るのはこれが初めてです。紅葉のグラデーションの中に白い実のアクセントは新鮮
な驚きでした。今年の紅葉は色々な面で楽しませてくれます。


ニコンD800 24-120mm f5.6 オート ISO400

2012年11月19日月曜日

夕暮れの湖岸

ここ数年来、宍道湖岸のあちこちで葦の再生に取り組んでおられますが、試行錯誤の状態で
その歩みは順調ではないようです。それでも少しづつ再生しているようで、うれしい事ですが
もう少し早く気付いてほしかったような気がします。夕暮れの湖岸を歩いていると、葦の穂が
夕陽に淡く染まっていました。深まる秋を感じました。


ニコンF6 24-120mm f11 オート フジクロームベルビア

2012年11月18日日曜日

初雪に

今年も雪の大山がやって来ました。傾いた日射しを受けた紅葉とまだ優しい雪のコントラ
ストが鮮やかです。大山は四季を通じて興味深い被写体ですが、特にこの時季はすぐに
過ぎ去ってしまうので中々目が離せません。偶然に出合った光景です。


ニコンD700 80-400mm f5.6 オート ISO800

2012年11月17日土曜日

麻仁曽山

千酌側から観た麻仁曽山です。どこから観てもピラミッドの様な形をした山で、私はひそかに中
身はピラミッドではないかと想像したりしています。戦前までは頂上に祠が在り、火を焚く祭りが
行われていました。麓には伊奈阿気神社(いなあけ)が在り、この山は神社のご神体です。所在
地は美保関町稲積です。

ニコンF6 80-400mm f11 オート フジクロームベルビア

2012年11月16日金曜日

大休峠の紅葉

大休峠は大山の東側直下に在って大山に至る三本の道が合流する要衝です。三本杉から
大山滝を経て峠に至るコース、船上山からのコース、そして香取から川床を経て峠に至るコ
ースです。いずれのコースも以前は大山に至る参道でした。特に川床からの道には江戸時
代に造られた「こんな所によくぞ!」と想う場所に立派な石畳道が在ります。

コンタックスN1 24-85mm f11 オート フジクロームベルビア

2012年11月15日木曜日

参詣の道

大山山麓にある岩立神社の裏参道はイチョウの落ち葉に覆い尽くされていました。
ここに在るイチョウも巨樹で、この時季になるとなるべく訪れる様にしています。散り
敷いた落ち葉で黄色く染まった光景は、不思議な世界へ連れて行ってくれそうな気
がします。この時季、大量のギンナンが落ちています。


ニコンD700 24-120mm f11 オート ISO800


2012年11月14日水曜日

大銀杏

奥出雲町の横田中学校の庭には大きな銀杏の木があります。とても美しいのですが、
落ち葉の量も半端ではないのです。観る者にとっては散り敷いたイチョウの葉の黄色は
風情があって良いのですが、掃除をするのは大変です。この時季、生徒たちにとって落
ち葉掃きは日課なのでしょう、談笑しながらの慣れた手際でした。

ニコンF6 24-120mm f5.6 オート フジクロームベルビア



2012年11月13日火曜日

錦秋を映して

今年の紅葉は夏の暑さと晴れの日が多かった事に加えて、秋口の急な冷え込みのお陰で
とても鮮やかです。近所の比較的大きな溜池でも見事に色づきました。今年もそれなりの数
の鴨達がやって来ました。キンクロハジロ、ホシハジロ、コガモ、珍しいのではオシドリ、トモ
エガモなどもやってきます。今、泳いでいるのはマガモです。


ニコンF6 80-400mm f8 オート フジクロームベルビア

2012年11月12日月曜日

紅焔

万葉の頃には紅葉も黄葉も「もみじ」と呼ばれていましたが、当時は黄葉の方が重んじられ
れていました。平安時代に入るとそれまでの人生の無常の象徴としての「もみじ」ではなく、
華美な時代の好みを反映して、色鮮やかに紅葉する大自然の焔のような楓が「もみじ」の代
表となりました。

コンタックスN1 24-85mm f8 オート フジクロームベルビア


2012年11月11日日曜日

晩秋

奥大山スキー場、詳しい住所は日野郡江府町御机大平原ですが、楓の落ち葉が目立つよ
うになっていました。周辺の山肌の紅葉はまだ盛りの様に見えますが、確実に季節が移り
往く様子を教えてくれています。時々射す陽の光は弱く空気の冷たさも伝わって来ます。


ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400


2012年11月10日土曜日

紅葉

紅葉と云えば楓のそれを人々は思い浮かべる。それほど楓の紅葉は秋を代表する色です。
そして、私たちは紅葉に対して散る、移ろう、寂しいなどの悲しい人生の無常の象徴ではな
く、春の芽ぶきのような心浮き立つ想いを、燃え輝く焔のような楓の紅葉の中に見出してい
るのではないでしょうか。


コンタックスN1 24-85mm f8 オート フジクロームベルビア

2012年11月9日金曜日

可部屋集成館の紅葉

可部屋集成館の入り口に在る滝と紅葉です。可部屋集成館は奥出雲上阿井で製鉄業を
営んでいた櫻井家に、累代伝えられてきた物が展示されている資料館ですが、この一帯
は紅葉の名所として知られていて、毎年この時季になると訪れる様にしています。ちなみ
に櫻井家は大坂夏の陣で討ち死にした塙団衛門の末裔だそうです。


コンタックスN1 24-85mm f8 オート フジクロームベルビア 

2012年11月8日木曜日

錦秋

枡水高原から眺めた大山中腹の錦秋です。黄と赤のバランスが絶妙で特に枡水高原から
のそれは素晴らしいと想います。


ニコンD700 80-400mm f5.6 オート ISI800


2012年11月7日水曜日

人待ち顔

吹屋の町のベンガラ格子の中で、じっとしたまま通りを見つめていました。飼い主の帰りでも
待っているのでしょうか。なんだか寂しそうです。すぐ近くでカメラを構えている私を見ようとも
しませんでした。


コンタックスN1 24-85mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2012年11月6日火曜日

キンクロハジロ

キンクロハジロの雄が一羽だけで小さな溜池にいました。岸には葦の穂花が深まる秋を感じ
させてくれています。群れでいることの多いキンクロハジロですが、たまに単独行動をしている
処を見掛けます。鳥にも変り者がいるのでしょう。静かな時が流れていきます。


ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2012年11月5日月曜日

孤空

仏教山の頂上には南無妙法蓮華経などが刻まれた四面の石塔が在るだけでした。立枯れた
松が数本あるのが印象的です。仏教山の由来は尼子氏が隆盛の頃、十二の薬師如来堂を建
てたところからきていますが、『出雲国風土記』にカンナビと記された山が湖を囲むように四か所
あり、出雲郡のこの山は神名火山と記されていました。カンナビは神の隠れこもれると云う意味
で神域として、あるいは禁足地だったかもしれません。枯れ枝に止まる鳶が何かを語っているよ
うに想いました。

ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400


2012年11月4日日曜日

簸川平野

仏教山から望む簸川平野です。山の上から望む簸川平野は意外にも築地松によって構成され
ている様に見えます。古代の人々は広大な平地を望みながら、洪水を恐れて山の中腹に細々
と棚田を営んでいました。人口の増加に伴い平地に下りてきた人たちは、洪水対策に土を盛り
上げて(築地)住居を作りました。これが普通なら築地塀となるのですが、簸川平野は風が強か
ったので色々な木を植えながら、最終的に築地松となったようです。


ニコンD800 80-400mm f8 オート ISO400


2012年11月3日土曜日

愁い顔

今日は仏教山に登りました。一本道の行き止まりに農家が一軒だけあって、登山口は農家の
脇に在りました。農家では犬が数匹放し飼いになっていました。みんなおとなしい犬でしたが、
そのうちの一匹がとても気になりました。愁いを含んだような、遠くを観るような、そんな眼をして
いました。登り始めてしばらくはこの顔が頭から離れませんでした。


ニコンD800 80-400 f5.6 オート ISO400


2012年11月2日金曜日

お散歩

県立美術館の裏庭の宍道湖畔です。夕日スポットで散歩コースでいろんな人がやって来ます。
寒いのでポケットに手を突っ込んで走る飼い主の跡を、ちょこちょこと付いて歩く子犬、とても楽し
そうです。長く尾を引いた影が私の前を走りぬけて行きました。



コンタックスN1 24-85mm f8 オート フジクロームベルビア

2012年11月1日木曜日

吾妻山

吾妻山には池が三つありますが、鯉がたくさんいるのは大池です。ここの鯉はいつも飢えて
いて、人の姿が見えただけで集まってきます。残念ながら餌を持っていなかったので、鯉た
ちは諦めて逃げて行きました。ごめん!吾妻山の隣の谷を挟んだ東側に比婆山があります。
この山にはイザナミノミコトの御陵があって、吾妻山の頂上からイザナギノミコトが「吾が妻よ」
と偲んだ事からその名が付いたという言い伝えがあります。

ニコンD700 24-120mm f11 オート ISO800