2012年8月31日金曜日

食った食った

ある漁港の路地裏、食事を終えたばかりなのか舌なめずりをしている犬に出合いました。
勝手口には海から帰って来て駆け込んだのでしょう、子供のスニーカーがその姿を写して
います。昔ならありふれた路地裏の風景です。



コンタックスN1 24-85mm f8 オート フジクロームベルビア

2012年8月30日木曜日

浜辺

少年が一人、夏の浜辺を走っています。手にする棒はバトンの代わりなのでしょうか、中天高い
陽射しを受けて一生懸命走っていました。海の水は青く澄み穏やかに凪いでいます。遠い記憶
を呼び起こしそうなそんな光景でした。



コンタックスN1 24-85mm f8 オート フジクロームベルビア

2012年8月29日水曜日

クロユリ

コマクサが高山植物の女王なら、黒ユリは登山家の憧れの花でしょう。アイヌの
伝説では、想いを込めたこの花を好きな人のそばに気付かれないように置き、相
手がそれを手にすれば、必ず結ばれるといいます。こんな伝説の故か、近年その
数が激減しているそうで気を付けたいものです。



コンタックスAX マクロプラナー100mm f2.8 オート フジクロームベルビア

2012年8月28日火曜日

イワカガミ(岩鏡)

大山の三鈷峰に登った時に出合ったイワカガミの群落です。イワカガミの名の由来は、光沢
のある丸い葉を鏡に見立てて、岩場に生える事からだそうです。花については無視されてい
るようで花好きの私にとっては何となく理不尽な名前です。



コンタックスN1 24--85mm f11 オート フジクロームベルビア

2012年8月27日月曜日

夏の思い出

私の夏の思い出と言えば、何故か北海道で観たラベンダー畑と空に浮かんだ丸い雲が
浮かんできます。当時の北海道にしては陽射しも強く暑かったと想います。それでも、時
折り吹く風は爽やかで、さすがは北海道と妙な所で感心したのを覚えています。


コンタックスST 25mm f11 オート フジクロームベルビア

2012年8月26日日曜日

湖面を飾る

一昨日のお湯かけ地蔵祭りの花火です。今回は水面の映り込みを撮影してみ
ました。以前から水面に映る花火には気が付いていましたが撮る事は出来ない
と諦めていました。フィルムカメラなら花火はバルブ撮影が基本ですが感度設定
の自由度が高いデジタルカメラならオート露光が可能です。水面が鏡の様になっ
ていたらシンメトリーの花火も撮影できそうです。


ニコンD800 24-120mm f4 オート ISO6400

2012年8月25日土曜日

お湯かけ地蔵尊

昨日、お湯かけ地蔵祭りに出掛けました。花火の後にお湯かけ地蔵にお参りしました。
相変わらず人が多く15分ぐらい待ちました。いつも思う事は人々の礼儀正しさです。特に
この日は、整理する係の人もいないのに、きちんと並んで割り込みする人もありませんで
した。若い女性が割と多かったようです。



ニコンD800 24-120mm f4 オート ISO6400

2012年8月24日金曜日

水郷祭

かぶりつきの場所で花火を楽しんでいるので、ドカンドカンと花火の音が頭の中まで響きます。
私は騒々しいのは余り好きでは無いのですが、それでもこの花火の音は心躍らせる音でもある
なと想っている時、いきなり全ての音が途絶えました。無音の空に浮かぶ花火は幻想的であり、
それ以上に寂寥感さえ感じていました。



ニコンD800 24-120mm f11 バルブ ISO100




2012年8月23日木曜日

一人佇む

夕暮れ迫る頃、突堤にサーフボードを持って佇む人が一人。波は適当に荒れてはいるようですが、
乗れる波ではないのでしょう。ただ沖を見ているだけです。見渡せば海岸には彼一人。



ニコンF6 24-120mm f8 オート フジクロームベルビア

2012年8月22日水曜日

のんびりと

大山山麓ミルクの里の放牧場です。毎日暑いのですが、この辺りまで上がって来るとさすが
に多少は涼しくなります。のんびりと草を食む牛たちを見ていると、とても和やかな気分になり
ます。振り返って大山の方を見ると以前ほどではありませんが、コスモス畑が見上げる大山に
彩りを添えています。


コンタックスN1 24-85mm f11 オート フジクロームベルビア


2012年8月21日火曜日

突然の雨

突然の雨がみなもをたたきます。みなもに遊ぶアメンボたちは大して驚きもせず、雨粒だけが
水面で踊っています。せっかくのデジタルカメラです。感度を上げて水面をたたく雨が撮れない
かと挑戦してみました。見事に止まりました。



ニコンD700 24-120mm f8 オート ISO6400

2012年8月20日月曜日

富士を望む

南アルプスの間ノ岳より望んだ富士山です。富士山には二度登っていますが、登る楽しさは
あまり感じませんでした。五合目からの登りでは最初から頂上が見えるので、先の楽しみの
無い変化の乏しい単調なつづら折れの道をひたすら登るだけ。花が少ない、その上人は多い。
富士は象徴的な魅力しかない、そんな印象を持っていました。ところが、間ノ岳(3189m)から
望む富士は別物でした。まず感じたの圧倒的な高さでした。高さの差は587mでしかないので
すが感じる差はそんなものではありませんでした。平地で観る富士とはまるで違うのです。そ
の高さと量感は高みにあって初めて実感できるものでした。



ニコンF4 300mm f11 オート フジクロームベルビア

2012年8月19日日曜日

花火

花火を撮影する時私は、殆どの場合偶然に頼ります。計算してそのとおりに
撮れた写真は面白みに欠ける事が殆どだからです。この写真などもその典型
例で、画像チェックの時に見付けたものです。私はさぎ舞を連想しました。



ニコンD800 24-120mm f11 バルブ ISO100

2012年8月18日土曜日

槍ヶ岳山頂にて

槍ヶ岳の山頂からの眺望です。頂がうっすらと雲に隠れているのは常念岳、東鎌尾根にしがみ
付く様な小屋はヒュッテ大槍、下の方にテントと共に見えているのが殺生ヒュッテです。かなり前
の写真なので小屋の形は変わっていることでしょう。頂上は猫の額ほどですのであまり長居は出
来ないのは残念ですが、眺望は遮るものが何もなく文句のつけようがありません。その中で私の
目を惹いたのは東鎌尾根にしがみついている様な山小屋ヒュッテ大槍です。よくもあんな場所に
建てる事が出来たものと苦労が偲ばれます。


ニコンFA 35-105mm f11 オート フジクロームベルビア

2012年8月17日金曜日

夏木立

大山寺阿弥陀堂参道入り口の杉木立の下に、地蔵さんが静かに鎮座しておられ
ました。見上げれば杉木立の上の青い空にちぎれ雲が浮かんで、ゆったりと流れ
ていきます。阿弥陀堂は大山寺では最も古い建物で阿弥陀三尊像と共に国の重
要文化財に指定されています。参道はとても趣のある道です。


ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400

2012年8月16日木曜日

龍頭ヶ滝

龍頭ヶ滝は落差が40m、裏側にはかなり広い岩窟があって瀧観音が祀られています。
岩窟に入ってみると荘厳な雰囲気が満ちている様な気がします。別名を裏見の滝、表の
顔も良いのですが、私は裏から透かし見る事で味わえる、この滝の趣が好きです。



コンタックスN1 24-84mm f16 オート フジクロームベルビア


2012年8月15日水曜日

雲海の向こうに

大雪山の主峰旭岳からの眺望です。薄れかけた雲海の向こうに越えてきた山が顔を見せて
います。目標にしていた頂に立って周囲を眺める時は大げさに言えば至福の時間です。さら
に、私の様な山好き人間には、この様に下界の町並みのない、遥かなる山の連なりだけが
見えるほうが嬉しいのです。だからでしょうか、ピークに達した時には嬉しさと共に下界に下っ
ていくしかない喪失感の様なものを感じてしまうのです。


マミヤ645 180mm f16 オート フジクロームベルビア

2012年8月14日火曜日

夕陽に染まる

夕陽に染まる積乱雲です。上の方は上昇の限界に達して、水平方向に拡がり始めているようで
す。この形から、かなとこ雲と呼ばれています。かなとこ雲の発生は積乱雲の活動が非常に活発
な時で地上では激しい雷雨になっている可能性が高いそうです。余談ですがここで大気の話、地
球の大気圏は約1000㎞で上から熱圏(80-800㎞)中間圏(50-80㎞)成層圏(11-80km)対流圏
(0-11km)から成っています。対流圏には大気の80%があり、天候の変化はほぼこの中で生じて
います。対流圏では高度によって温度が下がり、逆に成層圏では高度によって温度は上がります。
中間圏では下がり、熱圏では上がります。それぞれに圏界面があり、非常に活発な積乱雲の殆ど
は対流圏界面が天井になり横に拡がります。ちなみにオゾン層は成層圏、オーロラは熱圏です。


コンタックスN1 24-85mm f11 オート フジクロームベルビア

2012年8月13日月曜日

涼を求めて渓流沿いを歩いて滝を巡るのは夏ならではの楽しみ方の一つです。
私の様に山歩きの好きな者にとっては、涼を求めるのは、やはり山なのです。
渓流や特に滝なので感じる涼しさを、写真で表現するのに一番手っ取り早いの
は、流水をスローシャッター(5秒以上が望ましい)で流す事ですが、その際、水
幕にある程度の透明感が必要です。加えて濡れた岩肌などの多少暗い部分で
周りを囲ってやれば、涼しさを演出できるのではないでしょうか。


コンタックスN1 24-85mm f11 オート フジクロームベルビア

2012年8月12日日曜日

八重滝

八重滝は大万木山(おおよろぎさん)を源流とする民谷川(みんだにがわ)によって形成された
いくつかの滝を持つ1.5km程の渓谷です。この滝は一番奥にある二段滝の下の滝で八塩滝
です。ちなみに上の滝は八汐滝で合わせて落差は30mあり、豊かな水量があります。豊冨な
その水量を表現する為に、あえて滝から離れて広角レンズを用いてローアングルで撮影しました。


コンタックスN1 24-85mm f11 オート フジクロームベルビア

2012年8月11日土曜日

仲良く

独松山(広瀬町)の登山口には水場が設けてあります。登山者に対する気配りに感心してし
まいました。この丸太はそこにベンチとして据え付けられていたものです。蝉にとっても丁度良
かったのでしょう、抜けがらが仲良く並んでいました。


ニコンD800 24-120mm f4 オート ISO400

2012年8月10日金曜日

キバナシャクナゲと北キツネ

大雪山などは特にそうなのですが、花たちは雪が消えると同時に待っていたように一斉に咲き
始めます。キバナシャクナゲはシャクナゲの中でも最も高山帯に咲く花で、厳しい環境のために
背丈も3,40cmしかありません。本州では2500m以上の高地でしか生息出来ないのですが
緯度の高い北海道では1000m級の山でも見る事が出来ます。キバナシャクナゲの中で北キツ
ネが遊んでいました。このあたりの北キツネは人に慣れていてあまり警戒しません。


マミヤ645 150mm f8 オート フジクロームベルビア

2012年8月9日木曜日

ホシガラス

八方尾根から入山して、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、赤沢岳、針ノ木岳と続く後立山連峰を縦走して、
七倉温泉に下る途中のハイマツ帯で出合いました。ホシガラスは本格的な山に入ると割と良く
見掛ける鳥で、山に入った事を実感させてくれる鳥です。ホシガラスは鴉の仲間だけあって、雑
食と言うより悪食と言った方が良いかも知れませんが、特にハイマツなどの松の実が好きなよう
で余った種子を後に利用するために貯蔵します。おかげで再生された松林があるそうです。


コンタックスST 300mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2012年8月8日水曜日

陽が落ちて

陽が落ちて赤く染まった湖面につがいのコブハクチョウが優雅に浮かんでいます。宍道湖の
夕日はとても美しく、それだけに作品が定型化してしまい。個性や物語を作品の中で表現す
ることが困難です。私はこんな時、横を見たり、振り返ってみたりして赤く染まった陽の光が
作り出す風景を探すようにしています。処で、コブハクチョウにも外来種問題があり、ウトナイ
湖、霞ヶ浦などで影響が出ていて、愛知県では条例によって放逐を禁止しています。


ニコンF6 80-400mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2012年8月7日火曜日

天狗山の磐座(いわくら)

今日は天狗山(610m)に登りました。天狗山は『出雲風土記』に「熊野山。熊野大神の社座す
(やしろます)」と記されていて、熊野大社は天狗山の中腹に在りました。古代では特定の岩石、
湖沼、あるいは山そのものが信仰の対象でした。従って、この磐座は今でも熊野大神がお鎮まりに
なっておられると云う事になります。また、天狗山には古代の政治と信仰の中心であった意宇川の
源流があリます。古代史を語る上で非常に興味深い山ではないでしょうか。


ニコンD800 24-120mm f5.6 オート ISO400

2012年8月6日月曜日

孤高の花

高山植物の女王と云われるコマクサです。とても変わった花で、殆ど他の植物を寄せ付けな
ない砂礫地や岩の間に点々と群れを作っています。吹きすさぶ強風に耐えて孤高を守る可憐
な花は気高くも美しく、女王と呼ぶにふさわしい。過酷な条件でしか生きられない不器用な花
だけに愛おしく、出合えた時の喜びは何物にも代えがたい。



マミヤ645 45mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2012年8月5日日曜日

雪遊び

北海岳は頂上をわずかに残して雪に覆われていました。この日は陽射しが強く、溶岩台地
の道はあまり快適ではありませんでした。涼むにはちょうどいい雪渓です。登山者は思い思
いに雪の感触を楽しみながら、のんびりと散策するように登っていました。



マミヤ645 45mm f16 オート フジクロームベルビア

2012年8月4日土曜日

高根ヶ原

大雪山はその大半が広々とした溶岩台地で出来ていて、特に忠別岳から白雲岳に至る道は
高根ヶ原と名付けられています。アップダウンの少ない平坦な道が三時間余りも続いており、
随所に広いお花畑もあって天候さえ好ければ、のんびりした散歩気分が味わえます。ただし、
こんな場所でひとたび天候が崩れて、強い風と雨が降りだすと遮るものがなく、適切な装備と
判断がなければ危険な状態になってしまいます。


マミヤ645 45mm f16 オート フジクロームベルビア

2012年8月3日金曜日

京羅木山より月山富田城跡を望む

今日は京羅木山(473m)に登りました。360度の展望があって誠に見晴らしの良い山です。
北は中海、宍道湖、日本海、東は大山、南は広瀬町が眼下に一望できます。飯梨川を挟んだ
向かい側の小さな山が月山(184m)富田城跡です。尼子氏が全盛の頃はこの城を中心にして
陰陽十一カ国を支配していました。京羅木山は月山を攻略するには絶好の山です。ただし、城は
難攻不落の名城で力攻めは通用しなかったようです。毛利元就は京羅木山から兵糧の搬入を見
張らせて兵糧攻めで、城を落としています。その後、京羅木山ある故に城は築かれませんでした。

ニコンD800 80-400mm f5.6 オート ISO400





2012年8月2日木曜日

稜線にて

シシウドのの向こうに重そうな雲がむくむくと盛り上がって来ました。いつもは見上げる入道雲
が同じ高さで目の前に立ち上がってきたのです。空は濃い青というより黒に近い色で雲の量感
を一層際立たせてとても美しく、その成長する姿は地球の鼓動さえ聞こえてくるようです。同時
に怖くなった私は、あわてて稜線を後にしました。


ニコンF6 24-120mm f11 オート フジクロームベルビア

2012年8月1日水曜日

屋台

夏の夜の風物詩 『花火』 こんな句があります。「遠花火 開いて消えし 元の闇」 海外では
花火と云えばお祝い事、記念日、日本でも最近はその傾向が強いのですが、元々、こうした花
火大会が開かれるようになったのは、享保年間(徳川吉宗)で、その頃、畿内では飢饉、江戸
ではコレラと暗い世相の中、慰霊と悪霊退散のために両国大川(隅田川)の水神祭りに合わせ
て花火大会をしたのが始まりと云われています。日本人が花火に寄せる想いは特別なものが
あるようです。

ニコンF6 24-120mm f8 バルブ フジクロームベルビア