2012年5月31日木曜日

木谷沢渓谷の紫陽花

庭の紫陽花がいつの間にか咲いていたのに気がついて、ふと、思い出したのが山の中に
ひっそりと咲いていた紫陽花でした。ずいぶん前に木谷沢渓谷で撮影したものです。奥大山
スキー場のすぐ西側にある小さな渓流ですが、山陰の奥入瀬と呼ぶ人がいるほど美しい流れ
でした。上流に砂防ダムが二か所在り、その次の砂防ダムまでの間の渓流が木谷沢渓谷です。
この紫陽花は最初の砂防ダムの小さなダム湖に咲いていたものです。霧雨に煙る水面にひっ
そりと咲くその姿は今でも記憶に残っています。残念な事に去年の豪雨でこの小さなダム湖は
土砂で埋まってしまい、木谷沢渓谷も無残な姿に変わってしまいました。

コンタックスAX 180mmF2.8  f5.6 オート フジクロームベルビア

2012年5月30日水曜日

夕陽とたわむれて

ハマヒルガオの薄い花びらが淡い夕陽の光を透して小さな雄しべを浮かび上がらせています。
花の中にも小さな別世界が存在している様な、そんな想いにとらわれて花の中を覗き込んで
しまいました。海も赤く染まり始めました。



コンタックスAX マクロプラナー100mm f2.8 オート フジクロームベルビア

2012年5月29日火曜日

ハマヒルガオ

宍道湖岸の夕陽を受けて浮かび上がるハマヒルガオです。この花を見ると、まもなく夏が
やって来る。何故かいつもそう思ってしまいます。本当はその前に梅雨がある、夏はまだ
先なのです。理屈では分かっているのですが私にとってこの花のイメージは夏なのです。
遠くに見える山は嵩山です。この日は少し強い風が吹いていました。



コンタックスAX 35mmF1.4 f4 オート フジクロームベルビア

2012年5月28日月曜日

子馬

ずいぶん長い間走り回っていた親子でしたが、突然、海を見つめて動かなくなりました。親は
その後まもなく、草を食べ始めましたが、仔馬は動きを止めたまま、じっと海を見つめていまし
した。子馬とは思えない静かなまなざしの深さに驚いてしまいました。



ニコンF6 80-400mm f8 オート フジクロームベルビア

2012年5月27日日曜日

自由に

隠岐で何より楽しいのは、広い牧草地を自由に走り回る馬の姿を眺めている事です。
西ノ島は小さな島なのですが、山の上に来ると牛と馬の楽園の様になっていて、人間
などは沿岸部の方で小さくなって暮らしている様な印象です。この馬の親子はよほど楽
しいのか、長い間そこら中駆け回っていました。拡がる海と高い空の下。




ニコンF6 80-400mm f8 オート フジクロームベルビア

2012年5月26日土曜日

隠岐

日本海を見ていたら急に隠岐に行きたくなりました。それも西の島の馬と海に会いたくなりま
した。西ノ島の山の尾根には放牧用の自動車道があって自由に走れます。牛馬の糞さえ気
を付ければ放牧地で一日中、寝っ転がっていたいものです。空にはトンビがのんびり飛んで
いました。



ニコンF6 40-800mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2012年5月25日金曜日

ユキノシタ

場所は忘れましたが散策路の脇でユキノシタが陽に輝いていました。小さな花で群れて咲いて
いる事が多いのですが、この時は何故か、一輪だけでスポットライトの様な光を浴びていて、鮮
やかな朱色が浮いていました。「私を見て」とでも言うように。




コンタックスRTSⅢ マクロプラナー100mmF2.8 f2.8 オート フジクロームベルビア

2012年5月24日木曜日

参道

大山寺の阿弥陀堂に至る参道です。この日は細かい雨が降っていました。しっとりと
濡れた新緑が目に優しく映り、参道脇ではユキノシタの特徴的な花が物云いたそうな
風情で揺れていました。参道を行く人は何を想っているのでしょう。



ニコンD700 24-1210mm f8 オート ISO800

2012年5月23日水曜日

マーガレット

日食の少し優しくて少し異様な光で透かし見たマーガレットです。私はよく花を下からあおって
撮影します。見慣れた視線を変えることで別の美しさが見える事があるからです。ただ、見方を
変えてもその花の持つイメージはあまり変わらない様な気がします。この日は普段の清楚なイメ
ージとは異なり、内に秘めた何かを訴えかけてくるようなそんな激しさを感じました。



ニコンD800 24-120mm f5.6 オート ISO100

2012年5月22日火曜日

部分日食2

昨日の続きです。直接撮影しました。本来、決してしてはいけない事なのですが、どんな映像
になるのか好奇心に負けてしまいました。レンズの性能があまり良くない様でゴーストだらけに
なってしまいました。これはこれで面白い。



ニコンD800 80-400mm f16 オート(露出補正-5) ISO50



2012年5月21日月曜日

部分日食

今日は話題の金環日食の日でした。残念ながら松江では緯度の関係で部分日食
です。それでも何か撮れないかと間近の古墳に上がってみました。前回の部分日
食(2009.7.22)は10時過ぎでしたので、太陽の高度が高くてきれいな木漏れ日が
出来なかったのですが、今回は日食の形の綺麗な木漏れ日が出来ました。


ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400

2012年5月20日日曜日

陽だまりに

良い天気に誘われて海を見に来ました。磯の陽だまりで、煌く日射しが波の形を白砂に映
し出しています。その中で小魚が群れています。水の中が手に取る様に見えるこの抜群の
透明感は感動的でさえあります。残したい故郷の光景。



コンタックスN1 24-85mm f5.6 オート フジクロームベルビア

2012年5月19日土曜日

かきつばた

三瓶山の姫逃池のかきつばたです。小さな池ですが池の畔と池の中にある小さな島に
この花が咲く頃は、花の濃い紫が映えて姫逃池が最も美しい時ではないでしょうか。
あやめ、花菖蒲にはない清楚なイメージがかきつばたには有って姫逃池にふさわしい。



ニコンF6 80-400mm 絞り開放 オート フジクロームベルビア

2012年5月18日金曜日

ヒメレンゲ

日本の滝百選に選ばれている、鳥取県の雨滝の奥には大小取り交ぜて、沢山
の滝があります。この滝はその内の代表格で筥滝(はこだき)という二段滝です。
写真は下の部分です。雨滝の一帯はこの時期、黄色い細かい花で彩られます。
名前はヒメレンゲ(姫蓮華)別名はコマンネンソウというそうです。残念ながら雨滝
の奥は道の崩壊があるらしく、現在は立ち入り禁止になっています。


コンタックスRTSⅢ 180mmF2.8 f8 オート フジクロームベルビア

2012年5月17日木曜日

フィルムカメラでどうしても出来なかった事があります。曇天時の滝の水の落下
の瞬間を止める事でした。ましてや、私の使うフィルムはISO50です。必要な
シャッター速度を得ることは不可能でした。デジタルカメラは簡単にその瞬間を
捉えてくれました。真っすぐ落ちているはずの水が、渦を巻くようになっているの
には驚きました。なんだか逆に登っているような不思議な印象でした。


ニコンD700 80-400mm f8 オート ISO6400

2012年5月16日水曜日

夕陽を浴びて

時々、笑い声を交えながら、人待ち顔で時を過ごしている様に見える、母子に出会いました。
場所は美保関町菅浦の小さな港。夕日に染まったその姿はとても楽しげで、若いお母さんの
屈託のない笑顔に私の心まで暖かくなりました。お父さんの趣味の磯釣りの帰りを待っている
のだそうです。そろそろ日暮、早く帰ってくるといいですね。



コンタックスN1 24-85mm f8 オート フジクロームベルビア

2012年5月15日火曜日

棚田

耕して天に至る。中国清朝の政治家が日本の棚田を形容して云った言葉だそうです。しかし、
本来は逆で、日本の棚田は耕して地に至る。と形容した方が正しい様です。日本は水資源の
豊かな国です。治水技術が発達していなかった古代、低地(扇状地)では、しばしば洪水に
襲われていました。その為に、洪水の心配のない高地に水田は作られました。そして、人口の
増加と治水技術の発達と共に低地へと伸びていったのです。美しい棚田は日本の原風景です。
手がかかって大変なのは重々承知していますが、創意と工夫で景観を維持していく事が色々な
意味で求めれています。里山と共に棚田は日本にとって大切な資源だと想います。


コンタックスST レフレックス500mmF8 オート フジクロームベルビア

2012年5月14日月曜日

綿毛

とある小さな港。たんぽぽの綿毛が一本だけ春の心地よい風に揺れていました。
ふと眼をやると、漁船の赤い旗も気持ちよさそうに風を受けていました。五月の風は
やさしさにあふれている。そんな気持ちにさせてくれた一日でした。


コンタックスN1 24-85mm 絞り開放 オート フジクロームベルビア


2012年5月13日日曜日

小さな春

小さな公園のわずかな空き地で雑草の種なのでしょうか、逆光で一面白く光っていました。
その中に小さな黄色い点が浮かんで見えました。早速、マクロレンズで覗いてみると、ウマ
ゴヤシの花の様です。調べると、コメツブウマゴヤシというそうでヨーロッパ原産の帰化植物
だそうです。見逃してしまいがちな小さな世界にも爽やかな春がありました。



ニコンD800 マイクロ105mm2倍テレコン f8 オート ISO800

2012年5月12日土曜日

かざぐるま

この花を見る時、いつも名前に迷ってしまいます。アヤメ、花菖蒲、カキツバタ、どこが違うのか。
調べてみました。アヤメは乾いた所に育ち、花弁の元に網目状の模様。花菖蒲は湿原や水分の
多い草原に育ち、花弁の元に黄色い目型模様。カキツバタは湿原に育ち、花弁の元に白い目型
模様があるそうです。結果、この花は花菖蒲。下からあおってかざぐるまに見立ててみました。



コンタックスAX マクロプラナー100mm 開放 オート フジクロームベルビア

2012年5月11日金曜日

犬がいる

松江市大垣町の高野宮内神社です。神紋は五三桐で格式の高い神社のようです。
そう想いながら見上げていると、破風の釘隠しが犬(ラブラドールレトリバー)の顔に
見えてきて、頭から離れなくなりました。



ニコンD700 80-400mm f5.6 オート ISO800

2012年5月10日木曜日

むくむくと

昨日、通りがかりに出会った光景です。杜がムクムクと上に上にと伸び上がろうとしている
ようでした。辞書によると、【森、杜】は特に神社のある地の木立。神の降下してくるところ。
とあります。普通、神社には出来るだけ天上に近付けるようにと高く伸びる樹、例えば杉など
が植えられますが、躍動する生命力を感じさせる杜も似合うのではないかと想いました。


ニコンD800 24-120mm f8 オート ISO400

2012年5月9日水曜日

鯉のぼり

石州の赤瓦屋根の街並みや集落は山陰地方の至る所で見られます。特に赤瓦は
山陰地方の集落風景を語る上で欠かす事の出来ないものです。そんな、家並みの
中で泳ぐ鯉のぼりの姿は、どこか懐かしい遠い記憶を思い起こす様な気がしました。


コンタックスAX 85mmF1.4 f11 オート フジクロームベルビア




2012年5月8日火曜日

取り残されて春

ダム湖の中に一本の木が青葉を茂らせていました。その樹には、何故か、朽ちた船が
舫われていました。やがて朽ちてしまうであろう、この樹を象徴している様な組み合わせ
が、水の中の新緑の不思議な美しさと共に心に残りました。少し強い風が青葉を揺らし、
水面にさざ波を刻みながら、吹きぬけて行きました。


コンタックスRTSⅢ 85mmF1.4 f8 オート フジクロームベルビア





2012年5月7日月曜日

青いいかり草

とある山で見つけた青いいかり草です。赤紫と白は山歩きの途中、よく見掛けていましたが、
青はは初めてです。知人に聞くと、とある山ではよく見掛けるとの事で、所変われば品変わると
は良く言ったものだと妙な所で感心してしまいました。この花の気品はただ事ではない。


ニコンD700 マイクロニッコール105mm2倍テレコン 開放 オート ISO800

2012年5月6日日曜日

キエビネ

山の中でキエビネを見付けました。西日本で多く自生していた蘭科に属する種類で
希少種だそうです。東日本のキエビネはエビネとの交雑種で原種はないとの事です。
林の中の比較的明るい場所に咲いていました。丈は50センチぐらい、すっと伸びて立
つその姿は、凛としてなかなかの存在感でした。


ニコンF6 マイクロニッコール105mmF2.8 f2.8 オート フジクロームビルビア

2012年5月5日土曜日

立夏の頃

里山の立夏です。山は笑い、棚田は代掻きを終えて田植えを待つばかり、長かった冬も
過ぎてみれば、雪の多い年は豊作になるとの期待の方が大きくなる。棚田と里山は日本
の原風景。日々の暮らしの積み重ねが変わらぬものであってほしいと願うばかりです。



ニコンF6 24-120mm f8 オート フジクロームベルビア

2012年5月4日金曜日

早苗と築地松

よく手入れされた築地松は、それだけで完成された芸術品の様です。それが早苗の田園に
浮かぶ様子は、これぞ出雲、瑞穂の国と言いたくなります。出雲地方を象徴する原風景です。
本当はもっと広く撮りたかったのですが、これが限界でした。


ニコンD700 24-120mm f8 オート ISO800

2012年5月3日木曜日

シダ

船通山の沢沿いで見掛けたシダ植物です。ゼンマイの様に見えますが、全く違う種類
でしょう、正式な名称は判りません。春の陽射しにキラキラと輝く水流の脇で、一日で
何センチも伸びていくような生命力の輝きに満ちているようでした。


ニコンD800 マイクロニッコール105mm2倍テレコン 開放 オート ISO400


2012年5月2日水曜日

新緑

山々が新緑で彩られるこの季節、芽吹いたばかりの若葉の柔らかい緑が眼に優しく
語りかけてくれます。そして躍動するエネルギーが山に満ち溢れる季節でもあります。
この頃の山を形容して「山笑う」と云うそうです。


コンタックスAX 180mmF2.8 f8 オート フジクロームベルビア


2012年5月1日火曜日

牛たちが

蒜山のジャージー牧場にやってきました。牛たちがのんびりくつろいで、心地よい風が吹い
て、桜が遠近で存在を主張しています。春は良いですね。蕨でも摘んで帰りましょうか。



ニコンD700  80-400mm f11 オート ISO800